たとえ博覧強記であったとしても、自分自身のことは良く分からないかもしれません。
猫は鏡を見て自分だとは分からないらしいです。
人間はもちろん自分だと認識できます。
でも自分がどんな人間なのかは、鏡だけでは分かりません。
それで自分を知るために遠くの土地に旅に出かけたり、一人で人里離れた場所に出かけたりして自分探しをすることを考えます。
でもその目的をこの方法で達成できるのかは多少疑問です。
では自分はどんな人間なのか、自分を知る方法はあるのでしょうか。
「人は他の人の心の中に自分自身の反映を見る」と言われることがあります。
これは意味が深そうです。
確かに自分と同じ人が目の前にいれば、自分を客観的に見る対象になります。
何でも話せる友達がいるのであるのなら、そのうち交流が深まった結果として、友の心の中にまさに”自分自身”を見る時があるということでしょうか。
それで自分の姿を鏡で見るように、友の心の中に自分自身の内面の反映を見ることが出来れば、自分を知る手掛かりになると思います。
鏡では自分の外見をチェックし、友の心の中には自分の反映を鏡のように見ることが出来るということであれば、人と共に生きていくことの意義が一層深まるというものです。