長寿は一般的に良いこととされます。
確かにそうでしょう。
長生きすれば、様々な良いことを実現し、楽しい経験を積み重ね、多くの友情に囲まれ、美味しいものを堪能できます。
しかし、今のような世の中では、心身は徐々に老化して不自由になり、時には病気になり、不条理に面し、長く生きることが本当に幸福なのかと考えることもあります。
そもそも人の可能性は100年で開花し尽くせるものではなく、また、今のようなコロナ禍の中ではなおさら充実した人生を送ることは難しく感じます。
したがって長寿が好ましいのは、生きることに関する諸々の条件が整ったうえでの話です。
ところが人がいつまでも健康に幸せに生きたいという願いと、周囲の世界の状況は大きく乖離しています。
テクノロジーの進歩は歓迎されますが、そのことと人類の真の進歩が混同されており、根本的なことは何も解決されていません。
テクノロジーは進歩しますが、人間の本質は変わっていないからです。
そのことに気が付いて欲しいと思います。
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