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熱海市の土石流事故から考えること

長雨が蓄積されたことにより熱海市の土石流事故が起きました。当初計画を越える土砂が盛り土されておりそれが被害を甚大化させたとみられています。工事に不適切な点があったことは誰にでも推察できることです。

この痛ましい事故が起きなければ、当時の工事に関する適切性は問われることはなかったでしょう。しかし事故が生じてしまうとそうではありません。

一般論として多くの場合事故が起きると、管理の不手際や作業手順の不遵守などが明るみに出ます。時には不具合の隠蔽、検査結果の改ざんなども出てきます。実際には気づかれずにそのままである場合の方が多いのかもしれず、また不法な行為のレベルが高度であればあるほど、一般人には気が付かれずにそのままに放置されるのかもしれません。

この観点からするとこの世界には暴けない不正が相当多いのでしょう。

今回の事件から思うのは、自分の周囲には実は自分が考える以上に大きな危険が潜んでおり、それは大きな事故につながるような要因が発生しない限り、おそらく気が付かないものなのだろうということです。

またそれは敷衍すると、至れり尽くせり整えられた様相の社会で、当然のごとく揺るがない「地盤」と考えているものが、実は想像上の安心感を抱かせるだけのものであって、近くにはいつ「土石流」として流れてきてもおかしくない危険が「盛り土」されている、ということを象徴しているとも思えるのは決して私だけではないでしょう。